こんにちは! Keiko(@kmy_design)です。
石垣島からフェリーで行ける離島・黒島(くろしま)にある「黒島研究所」に行ってきました。
いかにも沖縄らしいヤシガニやウミガメをはじめとした生き物たちを間近で見られます。黒島に行くなら、行かないともったいない場所ですよ。
たくさん撮ってきた写真とともにレビューを書きたいと思います。では、早速見ていきましょう。
黒島研究所のアクセス、駐車場、営業時間など
わたしたちは石垣島に宿泊、当日朝に石垣島からフェリーで黒島に移動し、港近くのお店でレンタサイクルを借りて黒島研究所に向かいました。
黒島の道は平坦で、坂道らしい坂道はなかったです。普段あまり運動しないアラフォーのわたしでも普通の自転車で大丈夫でした。
施設名 | 特定非営利活動法人日本ウミガメ協議会付属黒島研究所 |
住所 | 〒907-1311 沖縄県八重山郡竹富町黒島136 |
TEL | 0980-85-4341 |
営業時間 | 午前9時~午後6時 (10月から3月までは午後5時まで) |
休館日 | 年中無休 |
入場料 | 500円 |
アクセス | ・新石垣空港~離島桟橋までは、タクシー30分、バス60分 ・離島桟橋~黒島港までは、高速船で約30分 ・黒島港~黒島研究所まで、徒歩40分、自転車20分 |
WEB | http://www.kuroshima.org/ |
黒島研究所ってどんなところ?
黒島研究所の前身である八重山海中公園研究所は、1973年石西礁湖の海中公園区域の管理と利用のために、(財)海中公園センターのもとに設立されました。そして約30年に渡って、ウミガメやサンゴ礁に関する調査・研究を継続してきました。地味ではありますがこのように長期に渡った調査は珍しく、八重山の海の変遷を知る上では貴重なものであります。(財)海中公園センターは2002年3月にその役割を終え幕を閉じましたが、この研究所に限っては各方面から存続の要望が出され、NPO法人日本ウミガメ協議会がその活動を引き継いでおります。そして、2004年に黒島研究所に改名しました。
黒島研究所 目的と沿革
いい意味でも悪い意味でも、手作り感あふれる展示が魅力の黒島研究所。
外見もこじんまりしているので、正直に言うと施設の中に入ってみるまで、レビューサイトの高レビューの数々がいまいち信じられませんでした。
が、実際に足を踏み入れてみると、色とりどりの色んな生き物たちを驚くほど(種類によっては怖いくらい)間近に見ることができてビックリ!やっと高レビューの理由がわかりました。
家族づれはもちろん、水族館にあまり興味がない大人でも、十分楽しめますよ。
黒島研究所の見どころ
ここからは、黒島研究所の見どころを写真と共に紹介していきますね。
(見慣れないユニークな形や色の海の生き物も多数紹介しています。ご注意ください)
生物飼育室
黒島に生息する動物を飼育展示しています。ウミガメ、ヤシガニやハブといった沖縄ならでは動物、その他にサメやウツボなどの周辺海域の魚を見ることができます。
黒島研究所の展示室
あまり広くはないですが、珍しい生き物たちを飼育する水槽が所狭しと並べられています。
ヤシガニ
旦那が沖縄で見たがっていたヤシガニ。結構美味しいらしいですよ(とベジタリアンの旦那に教えたら、嫌な顔をされました)。
陸上では最大の甲殻類です。貝がらを背負っていませんが、ヤドカリの仲間です。日本では奄美諸島よりも南の島々でしかみることができません。黒島ではヤシガニを捕獲する様子をあらわす民族芸能があるほど馴染みのある動物ですが、近年は食用として乱獲され生息数の減少が心配されています
黒島研究所の展示室
▼ケージの中央にある木に登っているヤシガニ。ちょうど人の目線の高さで止まるよう調整されているようです。
「ヤシガニどこかな?」と下の方を探していると予想外に目の前にいてビビりました。二匹とも木の上で微動だにせず。
そして手を伸ばせば届きそうな、その距離の近さに二度ビックリ!地元の方にとっては、ヤシガニってそんなに珍しい生き物でもないんでしょうか?
他の人も同じように驚いていました。そりゃみんな下の方にいると思いますよね?カニが木に登るなんて、そんなイメージないですよ。
▼全体的にすごく真っ青なカニなのかな?と思っていましたが、そうでもなかったです。体の内側など、日にあたりにくそうな部分は青いのがわかります。
▼よく見ると二匹いました。右の方が全体的に薄い青色で、よりヤシガニっぽい感じ(?)が出てます。
ウミガメ
八重山諸島にはアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種が生息しています。当研究所では、この3種のウミガメをすべてご覧頂けます。その他にも淡水性のカメも飼育していますので、ウミガメとの違いを見比べることもできます。夏休みや大型連休には放流のイベントも開催していますので、是非ご参加ください。イベントのお知らせは、当サイトのホームでご案内しています。
黒島研究所の展示室
カメは大きさごとに水槽が分けられています。小さいカメは室内に、大きいものは外の水槽にいます。
▼外の水槽にいるウミガメ。ウミガメにエサ(有料)をあげることができるので、どの水槽にいるカメも人間に気づくと近づいてきます。
▼かなり大きなウミガメもいました。
▼他の魚と同じ水槽にいるウミガメも。
オオテンジクザメ
「一匹だけやたら大きいのがいる!」と思っていたんですが、オオテンジクザメという名前だそうです。どう考えても「体長>水槽の直径」で、わたしたちが訪れた時は最初は寝ているのかピクリともしませんでした。
旦那と水槽をのぞき込みながら話していたら突然動き出し、尾びれで水槽をバシッと叩いたので思わず叫んでしまいました。
動画のように、オオテンジクザメに餌をあげることもできるようです。
サキシマハブ
肝心のサキシマハブの顔がピンボケで、、、すみません。
昔から毒蛇として恐れられています。日本には5種類のハブが生息していますが、サキシマハブは沖縄本島のハブと比べると小型で毒も少なく、近年では死亡事故はありません。夜行性なので、昼間に出会うことはありません。それに住処となる石垣や岩場がなくなり、最近は見つけることが難しくなっています。八重山諸島で生きたハブを展示しているは当研究所だけです。
黒島研究所の展示室
その他の生き物たち
他にもたくさんの珍しい生き物たちがいました。名前を忘れてしまった生き物もたくさんいるので、こちらに写真をまとめて置いておきます。
資料展示室
資料展示室の展示にも、見逃せないものがたくさんあります。
ウミガメの剥製・サンゴやイルカの骨格などの生物標本、黒島の豊年祭で使われた爬龍船などの民具、H2Aロケットの破片、黒島に関わる様々なものを展示しています。
黒島研究所の展示室
▼黒島研究所にしかないクロウミガメのはく製。
▼カメの骨格の標本。後ろにはサンゴの標本がズラリと並んでいます。
▼イルカの骨格の標本もあります。
▼タイマイのはく製。
H2Aロケットの破片
種子島で打ち上げられたH2Aロケットのフェアリング部分です。ロケットは打ち上げたすべてが宇宙に行くのではなく、不要になった部品は途中で落としていきます。本来ならば、GPSによって全ての部品が回収されますが、ごく稀に回収できず、漂流することがあります。そして偶然にも黒島に漂着し、発見されました。
発見時の破片このフェアリングの発見は、黒島のオジーが投網で魚を捕るために海岸を歩いている時でした。当初は、飛行機の部品かと思われましたが、当研究所に運び込み、海上保安庁に問い合わせたところロケットの破片とわかりました。接続部分は機密部品を含むために、後日JAXAの職員が回収していきました。
黒島研究所の展示室
▼破片の裏側はこんな感じ
▼破片の断面にズームして撮影。
石垣島に行ったら黒島研究所に行ってみよう
正直に言うと最初はあまり期待していませんでしたが、沖縄の生き物を間近で見ることができ、思った以上に楽しめました。
他の水族館の方が、種類だけならたくさんの生き物たちを見ることができると思います。が、黒島研究所なら触れそうな近さで観察できます(小さいお子さんは十分気をつけてくださいね)。