アメリカで開腹手術にて子宮を摘出しました。アメリカでの手術について分からないことが多く、経験談が書いてあるブログを探したんですがあまり見つかりませんでした。なので私の体験談をここに残しておくことにしました。
これからアメリカで手術する予定の方、子宮摘出手術をうける方の参考になれば嬉しいです。
手術後1日目【アメリカで子宮摘出手術】
朝食から通常食
昨日の夜はよく寝られなかったが、一日で考えると睡眠時間の合計は多かった気がする。夜中に栄養剤の点滴が外れ、また少し楽になったが、朝5時代に採血されてちょっと憂鬱になった(注射などが苦手なのでなるべく避けたい)。
早朝ガスが出たので、ナースに伝えて通常食の朝食を頼んでいいことに。ついでに朝食選びのアドバイスをもらい、ナースに電話してもらった。そのナースは息子夫婦が名古屋に住んでいて、奥さんは日本人だとのこと。日本にも3回行ったことがあると言って、息子夫婦の写真まで見せてくれた。
ナースはたくさんいて、1日に3回くらいメイン担当が変わる。同じナースに何度も顔を合わせることはないみたい。わたしのところに来るナースは全員女性だった。患者の情報はすべてデータで共有されていて、注射したり薬を飲んだりするたびにリストバンドのQRコードを読み取って、何時に何をしたか記録していた。
朝食はイングリッシュマフィン、スクランブルエッグ、ヨーグルトなどを注文。一度にたくさんは食べられなくて、半分くらい残した。
先生のチェック
朝早くに先生が様子を確認しにきた。「あなたは痛み止めの量がかなり少なくてすんでいるみたいだから、順調そうね」と言っていた。結構こまめにお願いしていたと思うんだけど、それでも少なかったんだろうか。平均的な使用量がよくわからないけど、とりあえずプラス要素として受け取っておく。先生には手術してくれてありがとうと伝えた。
「創部はいまホチキスで止めています。針を外すために今週の金曜日にクリニックに来て欲しい」と言われた。創部は大きくて白いテープで完全に覆われていたので、ホチキス止めになっているとは気づかなかった。「そんなこと事前に聞かされてないなあ」と思いつつも指示に従うしかないので了承した。明日はもう一人の執刀医が様子をチェックしにきて、問題なければ明日退院になるそうだ。
自力で歩く、トイレに行く
先生が立ち去ってからしばらくすると、今日の担当ナースがやってきた。「今日は4回歩いて、3回椅子に座るわよ」と目標をホワイトボードに書き込んでいく。バタバタ準備しているときにちょうど旦那が来た。
痛み止めを打ってしばらく待ってから、1回目の歩行。ベッドから起きるのも一苦労だったけど、何とか立ち上がれた。ふくらんだお腹が重くて苦しくて、痛みがあるのかよくわからない。転ぶかもしれないと思ったけど、意外と安定していた。個室を出てすぐのナースステーション周りをヨロヨロと一週。旦那も心配そうに見守っていた。
何とか個室に戻ってきたところで、尿道カテーテルを外し、ショーツを履いた。別の人がきて、ささっと背中をチェックして行った。やっとこさ椅子に座る。想像以上におなかが重い。すぐにベッドに戻る。マットレスに脚を上げるのも一苦労した。今日はこれをあともう3回繰り返さないといけない。できる気がしなかった。
朝は半分しか食べられなかった反動で、お昼は結構お腹がすいていた。お米が食べたかったのでチキンカレーを注文。通常食のメニューが豊富で、自分で自由に選べるのが嬉しい。朝食とはちがい、あっさりと全部食べ切ってしまった。
もうカテーテルはないので、トイレに行く必要がある。何とかトイレに行った後、尿量チェックのためにナースを呼んだ。するとナースにまた歩く?と提案されたのでちょっと不安な表情を見せて歩けないアピールをしようとしたが、渋々廊下を歩かされた。個室に戻って椅子に座るとやっぱりお腹が苦しい。またベッドに横になる。
ナースは今日も定期的に痛み止めを打ちにくる。血管に直接入れる痛み止めは入れた瞬間刺すような痛みが走るのが嫌だった。そのうち錠剤の痛み止めをもらう頻度が上がってきた。
トイレに行くたびに起き上がるのが本当に大変。誰かに代わりにトイレに行ってもらえたらいいのに、と思うくらい。でも、ベッドから起き上がるのはだんだんコツが掴めてきた。
この日は5回病室の外を歩いて3回椅子に座れた。ナースたちは何かあったときにすぐ手助けできる範囲にはいてくれるけど基本的には手をかさず、自力で何とかさせようという方針らしい。もちろん体は重いし違和感がすごいんだけど、歩く回数が増えるにつれて「意外と何とかなってる」という安心感も出てきた。
夕食には牛肉の煮込みみたいなものとサイドメニューのライス、ブロッコリーを注文。これも全部食べ切った。旦那は昨日より少し早めに帰宅。明日何時に先生が病室に来るかわからないので、旦那にも早めにきてもらうことにした。