アメリカのグリーンカード（10年）を更新したら、間違った名前のものが届き、それを訂正手続きしました。
グリーンカードの名前を訂正した方法をネットで探してみたんですが、私と同じケースがなかなか見つかりませんでした。なのでこの記事でそのプロセスを残しておきたいと思います。
グリーンカード上の名前が間違っていたので訂正手続きしてみた
アメリカのグリーンカード（10年間有効）の更新は、インターネット上で手続きができます。有効期限が切れる半年前から申請が可能です。
23年5月7日：グリーンカード更新をオンラインで申請（ケース①）
有効期限が切れる6ヶ月前になったのを確認し、USCISのWebサイトでグリーンカード更新の手続きを開始。MacのChromeブラウザを使いました。
高いなと思いつつ費用も払い、入力ミスがないか何回も確認してから申請ボタンをクリック。
申請した日と同日に、Biometric ReuseとReceipt Notice（延長レター）のPDFがステータス上にアップされていました。めっちゃ速い。
23年5月8日：USCISアカウント上の名前が変なことに気づく
オンラインでグリーンカード更新の手続きをする際、自分のUSCISアカウントをはじめて作りました。
アカウントを確認すると、表示される私の名前が変なことに気づきます。わたしはミドルネームがないんですが、Given Nameがミドルネームにも使われていました。
なんだか妙だなと思いつつ、自分の入力ミスじゃないことを確認。ケースのView PDFのリンクから、I-90のPDFをダウンロードし、自分の名前の欄を再度チェックしました。
このときはアカウントの名前は間違っているけど、カード自体は問題ないだろうと甘く考えていました。
23年5月15日：名前が間違った新しいグリーンカードが届く（ケース①クローズ）
名前の修正をお願いしたにも関わらず、名前が間違ったグリーンカードが届きました。ほぼ同時にReceipt Notice（延長レター）やBiometric Reuseも届きました。
グリーンカードが発行されたので、ケース自体がクローズに。
名前はミスってるけどカード自体は問題なく使えそうな気がするし、このままこのカードを持っていてもいいのかもしれない。でもやっぱり名前が間違ってるのはもし何かあった時に困る場面がありそうで…。
23年5月17日：Correct a Typographic Errorの申請①
どうしたらいいかわからず、とりあえずUSCISのWebサイトでCorrect a Typographic Errorをお願いしてみることに。申請後の自動返信メッセージはこんな内容でした。
Thank you for your request:
USCIS will review and process the request
Expect a reply by June 16, 2023
Your request ID number is *******************
ということで、これを信じて6/16まで待ってみることにしました。
Receipt Notice（延長レター）のおかげで前のグリーンカードの有効期限が24ヶ月延長になっているので、この時点ではあまり焦っていません。
23年6月19日：グリーンカード再発行をオンラインで申請（ケース②）
Correct a Typographic Errorの申請に対する返信は6/16になってもありませんでした。
なのでいろいろネットで検索してみた後、グリーンカード再発行の新しいケースをオンラインで申請することに。
今回は自分の名前の確認用にパスポート、Marriage Certificateとその英訳（大使館公証スタンプ入り）の写真もアップロード。USCIS側のタイポが理由で申請しているので、Feeは払いませんでした。
前回（ケース①）はミドルネームを勝手に入れられたので、今回はミドルネーム欄に「None」と入れてみました。こうすればさすがに表示されないよね、と思いつつ…。
そうすると、USCISのサイトで表示されるアカウント名のミドルネームが「None」になりました。Biometric Reuseなどの通知にもミドルネームに「None」が入っていて、なんだか嫌な予感が。
ケース②はバイオメトリクス不要、Case Is Being Actively Reviewed By USCISのステータス更新以降、何も動きがないまま半年以上経過することになります。
23年6月19日：Correct a Typographic Errorの申請②
ケース②の申請でもNoneというミドルネームが入ってしまい、これに対してもCorrect a Typographic Errorを申請。申請後の自動返信メッセージはこちら。
Thank you for your request:
USCIS will review and process the request
Expect a reply by July 19, 2023
Your request ID number is *******************
ほんとに返事来るのかな？と思いつつ、かといってUSCISに直接電話するのも超絶面倒で、絶対に長時間待たされるからかけたくないというジレンマにちょっと悩みました。
が、まだこの時点でReceipt Notice（延長レター）の24ヶ月もあわせるとまだ二年以上有効期限があるし、もし名前の修正がうまくいかなくても間違った名前のカードを我慢して使い続けるという選択肢もあるっちゃあるので、ここは待ってみようという結論に至りました。
23年9月：Correct a Typographic Error申請①の返信届く
23年5月17日のCorrect a Typographic Errorの申請に対する返信が、やっと届きました。
If you believe the error on your card is a USCIS error, please complete and file a new Form I-90 without fee with USCIS. If the error on your card is determined to be a USCIS error, the correction will be made at no additional cost to you. If the error on your card is not a USCIS error, you will need to file another Form I-90 with filing fee.
Please send your newly completed Form I-90, filing fee (if applicable), the original card, a detailed explanation of the card error, and documentation supporting the correct information to the below address.Examples of supporting documentation may include a copy of your birth certificate, marriage certificate, legal name change, etc. All foreign documents must be accompanied by an English translation.
ざっくりまとめると、発行されたグリーンカードをI-90や他の書類とともに送りかえしてね、とのことでした。
この時点で11月に日本に行くことが決定していたので、
- 古いカードとReceipt Notice（延長レター）だけで日本に行く
- 古いカードとReceipt Notice（延長レター）＋新しいカードで日本に行く
のはどちらがいいか考えた結果、②を選択。タイポ入りの新しいカードをUSCISに送るのはアメリカに帰ってきてからにしました。
新しいカードが発行されているのに古いカードを見せたら、入国審査で新しいカードを見せるよう言われるかも、と思ったからです。
ちなみに古いけど正しい名前の方のカードを利用してJapan Rail Passを購入しました。有効期限ギリギリだったので、日本特有の融通が効かない場面もあったりしてちょっと面倒でしたが、その話はこちらの記事で。
アメリカに入国する際は古いカードとReceipt Notice（延長レター）のみ提出し、新しいカードは見せませんでしたが、無事にアメリカに入国できました。
23年12月：グリーンカード再発行を郵送で申請（ケース③）
日本からアメリカに戻り、Correct a Typographic Error申請①の返信に従って、グリーンカード再発行を申請（ケース③）しました。
今回は名前が間違っている新しいグリーンカード（原本）、I-90、エラーを詳しく説明した書類、サポートドキュメント、カバーレターを一冊のファイルにまとめ、USCISに郵送。今回もFeeは払っていません。紛失してはいけないので、Proof of delivery signature recordとUSPS Trackingがサービスに含まれているPriority Mail Expressで郵送。何か書類の不備を指摘された時に備えて、書類のコピーを手元に残しました。
- 12日にこちらから郵送
- 13日にUSCISに到着
- 一週間くらいしてケース③が私のアカウントに追加され「Case Is Being Actively Reviewed By USCIS」のステータス表示に。
ケース③もバイオメトリクス不要とのこと。郵送した書類やグリーンカードを全てスキャンしたものが一つのPDFにまとめられ、Your uploadsに加えられていました。
ケース③申請後、私のアカウントの名前の表記のミドルネーム欄が「NMN」に。さらに郵送で届いたBiometric Reuseの通知からもミドルネームが消滅。これを見て、ケース③が正しく動いているのを確信しました。
この時点で、オンラインで申請していたケース②については、何の動きもなく止まったままでした。
24年1月25日：ケース②でグリーンカード再発行開始
ケース②も③も何も動きがなく1ヶ月以上そのままで一月が終わるかと思っていたら、なんと何も動きがなかったケース②のステータス表示が突然変わりました。
We are producing your new card for your Form I-90, Application to Replace Permanent Resident Card.
ケース③ではなくケース②が動いたことに驚きましたが、この際進展があるならどっちでもいいやという気持ちもありました。
ただ、ケース②のNotice of ActionはミドルネームにNoneと入っていたのを思いだし、ちゃんと名前が修正されているのか不安は残ったままカードの再発行を待つことに。
24年1月29日：Correct a Typographic Error申請②の返信届く
そしてケース②のタイポに関して送っていたCorrect a Typographic Error申請②の返信が突然届きました。
Recently, you or your representative contacted USCIS concerning your Form I-90, Application to Replace Permanent Resident Card, to notify us of a typographical error. Below is a summary of what we found and how the issue has been or may be resolved.
We have updated your name in our electronic system with the new information you provided in your request.
名前が正しくなっているのはもう確認していたので、いまさら感が強かったんですが、ちゃんと返信が届いたことにほっとしました。
24年2月3日：名前が正しいグリーンカードが到着（ケース②クローズ）
しばらくするとグリーンカードが届きました。本当にミドルネーム部分が修正されているかドキドキしながらカードを見てみると…ちゃんと正しい名前で印刷されていました。
ここまでの道のりは短いようで意外と長かったです。これであと10年くらいはUSCISと関わらなくていいと思うと本当に嬉しい！
24年2月9日：Case Was Terminated（ケース③クローズ）
ケース②で無事に正しいグリーンカードを発行してもらえたので、12月に郵送で申請したケース③が宙ぶらりんな状態で残っていました。
クローズしてもらうようこちらから申請すべきかどうかわからずにいたのですが、USCISのアカウントをチェックしてみると、いつの間にか「Case Was Terminated」になっていました。後日郵送でレターも来て、却下された理由が書かれていました。
わたしの場合は「ケース③で新しいグリーンカードを発行すると、ケース②のベネフィットと重複してしまうから却下しました」と書かれていました。このレターは次回のグリーンカード更新時まで保管しておこうと思います。
